事務職員会の設立にあたって
「赤いリンゴに くちびる寄せて」とか「リンゴの花びらが風に散った」とか、なぜか流行歌に「リンゴ」が好まれていました。島崎藤村も、「まだあげ初めし前髪の林檎のもとに見えしとき」と歌っています。 あの「色」に理由があるのか、それとも口のなかに広がる酸味が恋心と結びついているのでしょうか。 平成24年4月1日に静岡県公立小中学校事務研究会と静岡県公立小中学校事務主幹会を統合し、静岡県公立小中学校事務職員会を設立しました。 事務研究会は、昭和29年設立以来、学校事務に関する研究、調査や資質の向上を図ってきました。また、事務主幹会は、昭和61年から学校運営の整備充実、事務職員の処遇改善、事務職員の指導育成等の活動を推進してきました。 静岡県教育委員会、市町教育委員会、教育関係機関の御支援や御理解をいただきながら、二つの組織が連携をして、学校事務及び事務職員の課題解決に取り組んできた結果、静岡県の学校事務は着実な、先進的な学校事務が行われていると高い評価を得てきましたが、組織のスリムをするとともに、より一層の本県学校教育の振興に寄与することを目指して、新しい会を立ち上げました。 事務職員会は、新しい時代に求められる学校事務を再構築する組織として、「子どもたちの豊かな育ちを実現する学校事務」のさらなる推進のための活動を行います。 「リンゴ」が歌や文学に好まれているのは、味や色もありますが、その言葉が持つ力、夢を与える力もあると考えています。一人一人の事務職員が学校事務に対する想いをしっかり持ち、学校事務の魅力、すばらしさを発信することが、事務職員会という名前にインパクトを与え、輝きを増すと信じています。 「事務職員会」を初々しい心の高まりとみずみずしさを感じるものに。 |
静岡県公立小中学校事務職員会
H24年度会長 冨田 富博
-2012/04